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また記憶力を高めるには、脳の“ある場所”で、新しい神経細胞が次々と生まれるメカニズムが鍵であることが分かってきたました。

海馬 歯状回 膵臓から出るインスリン 筋肉からのメッセージ物質カテプシンBが記憶力増強のキーワードです

 

・脳の記憶力を高めるには

凄まじい記憶力を持つ人物がロンドンにあるコンサート会場の入り口にいました。

ケレス ロングさん
警察が指名手配したテロリストの顔を記憶し群衆の中から見つけ出す仕事についています。

ケレス ロングさん
一度見た人の顔を全部覚えるスーパーレコグナイザーと呼ばれています。

AIでさえ割り出すことのできない、人の顔の記憶
人が顔を記憶するとき脳の中ではどのようなことが起きているのでしょうか?

MRIに入ったケレス ロングさんは目の前にうち映し出される人の顔を見て次々に記憶を作り出してゆきます。

・素晴らしい記憶は歯状回によって生み出されている

活発に活動していたのは歯状回とよばれる脳の部分です。

歯状回は脳のネットワークの真ん中の海馬の中にあります。

では、どうやって歯状回は記憶を作り出すのでしょうか?

ケレス ロングさんが人の顔を覚えたときに
電気人号が流れる一つのルートが浮き上がりました。

実はこの電気信号のルートこそが記憶の正体なのです。

一つのルートに一つの記憶が対応すると考えられているのです。歯のように並んだ。歯状回の細胞が次々と入ってくる情報を。
異なるルートに振り分けることによって。様々な記憶が作り出されて行きますこうして作られ記憶は数年後に脳の表面にある大脳皮質へと移され生涯にわたって蓄えられると考えられています。

脳の中に記憶物質があるわけではなく、神経同士の回路で曲を作り出しているのです。

では海馬により歯状回の活動を活発にさせ、記憶力をぐんとアップさせるにはどうすればよいのでしょうか?

・海馬による歯状回の活性化するには

歯状回を活性化して記憶力を高める
その驚きの方法が最新の科学で明らかになってきました。

歯状回で新しい細胞が次々と生まれていることが突き止められたのです。

今、この歯状回で生まれる新しい細胞こそが記憶力をアップさせる決め手になると考えられています。

生まれたばかりの細胞はとても敏感で、すぐに電気を発生させるためわずかな刺激にも反応します。

以前は信号の通っていなかった場所に、全く新しいルートを次々と作り出していけるのです。

つまり生まれたばかりの新しい細胞があればあるほど私たちは記憶力を高めてゆけるのです

・歯状回で新しい細胞が次々に生まれている

生まれたばかりの新しい細胞があればあるほど我々は記憶力を高めることができるんです

しかし、どうすれば新しい細胞を歯状回で作り出すことができるのでしょうか?

その鍵を握っていたのは。体中の臓器が脳に送っているメッセージ物質だったのです。

脳の記憶力を高める方法は

例えば食事をした時、膵臓から出るインスリンは脳に記憶力をアップせよというメッセージを伝えていました。
インスリンが脳に届いているときと届いていないときを比較すると、歯状回の細胞の成長に大きな差が出ます。

膵臓からのメッセージが新しい細胞の成長を促し、記憶力をアップさせる可能性があるのです。

さらに筋肉の発するメッセージ物質カテプシンBと言う物質、これも歯状回で新しく生まれる細胞を増やす働きがあります。

バランスのとれた食生活で膵臓を健康に保つこと

そして体を動かして筋肉を鍛えること、それが記憶力アップの秘訣なのです。

山中メモ
食べるものを得た時に出るインスリンは記憶力アップに繋がるように脳は進化した可能性もある

そして、最近わかったことがあります。
なんと、歯状回では健康な人の90歳近くまでが細胞が生まれ続けていることがわかったのです。

マウスでは年をとると新しく生まれる細胞は急激に減少してゆくのですが
人間ではそれが起きていなかったのです。

年をとっても高い認知機能を維持できるよう人間の脳は進化しているのではないでしょうか?